少し前に浜松の【Learner's】でキャビネットを買ってきた。
誰がデザインしたとも、誰が作ったとも分からない北欧製のキャビネット。
ヨーロッパで誰かに使われて、不要になって引き取られ、長い間倉庫で眠って
光を浴びたとたん船で海を渡り、小さな島国の小さな工房にやってきて
バラバラ分解修理されてお化粧直し、そして今ここにある。
きっと当時たくさん作られた
なぁ〜んてことないキャビネットの一つなのだろうけど
なんか可愛い。つまみ一つとってもなんか可愛い。
使う材料のサイズとプロポーション、面取りのRや引き出しの出
ツヤツヤスベスベした新しいオイルの染み込んだ木の感触。
そうそう、ネットやらで良く見る
状態の良いものを選んできて売るだけのお店とは違って
Learner's は修理、補修、塗装、仕上てからの納品となる。
併設された工房の中で一人でやっているものだから当然時間がかかる。
お店で選んでから2〜3週は待つことになる。
でもそれがまた楽しい。
時間を買って生きる今の世の中で、
待つということが楽しいというのは本当に新鮮で嬉しいことだ。
作りのしっかりしたものを手入れしながら大事に使う。
この時代の生産ラインは合理的思考と伝統的感性がバランス良く
成立していたのだろう。
まぁ、何にしろこれからよろしくお願いします。
0 件のコメント:
コメントを投稿